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2011.04.01

噛むこととぼけ防止について

小室暁歯科近鉄あべのハルカス診療所では、大阪市内の特別養護老人ホームで、入居者向けに口腔ケアーや簡単な歯科治療をしております。また、施設のスタッフの方、入居者のご家族の方に少しでも口と健康についての情報提供をするため、施設長様が定期的に発行されている施設長便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。

噛むこととぼけ防止について

いつも口腔ケアーでお世話になっております。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所の小室暁です。
この1月に、興味深い情報があったので、今回はそれをお知らせします。
日本福祉大学の近藤克則教授を主任研究者とした、厚生労働省の研究班が、高齢者の歯の状態と認知症の関係についての調査結果を発表されました。
この調査は愛知県に住む65歳以上の高齢者4,425人を対象に4年にわたって追跡し、その期間、新たに認知症を発症して要介護認定を受けた220人を割り出し、分析した物です。その結果、年齢の違いや持病の影響を考慮しつつ、認知症になるリスクを計算した数値は、自分の歯が20本以上ある人に比べ、歯がほとんどなく入れ歯も使っていない人で1.9倍にのぼりました。同様に、あまり噛めない人のリスクは、何でも噛める人の1.5倍、かかりつけ歯科医院のない人は、ある人の1.4倍でした。
これまでは歯の状態と認知症の関係は明確ではありませんでしたが、今回の結果から研究班は、「歯を失うことや噛めなくなることで、認知症発症のリスクが高まることが示された。また、歯を失う原因となる歯周病などの炎症が直接脳に影響することや、噛めなくなって咀嚼機能が落ちることで、脳の認知機能の低下を招く可能性があると考えられる。」としています。
当院でも、入居者様のうち、ご希望の方には義歯の新製、修理を行っておりますが、今後ともできるだけ入居者様が快適に食事して頂けるよう、努力していきたいと思います。
また、義歯の取り違えなどあるようでしたら、義歯に名前を彫ることで防止につながることがあります。ちょっとしたことでも、ご相談いただければ、できる限り対応していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。