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2011.03.10

日本人の歯の現状について

小室暁医師は、大阪市の天王寺中学校の学校歯科医をしております。天王寺中学校生への歯科啓蒙活動の一環として、学校が定期的に発行する健康便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。

日本人の歯の現状について

天中生の皆さん、こんにちは。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所の小室暁です。
今回は、日本人の歯の数について、お話します。
突然ですが、皆さんは、自分にもともと歯が何本あって、今、何本あるのか?知っていますか?また、将来年を重ねるごとにどのように歯を失っていくのか、知っていますか?
平均的な日本人のお口の推移は、年齢を重ねるごとに健康な歯が少なくなり、歯を失っていきます。ある疫学的調査によると、大人の歯は親知らずを除いてもともと歯は28本あるのに、40歳で25本、50歳で22本、60歳になるとガクンとおちて13本、70歳で8本という結果でした。この現状は、世界的に見れば、非常に遅れている現状で、最近では8020運動(はちまるにいまるうんどう)と言って、満80歳で20本以上の歯を残そうとする運動が厚生労働省や日本歯科医師会により推進されています。その効果があってか、1999年に行われた歯科疾患実態調査によると、20 本以上の残存歯を持つ者は約15%だったのが、2005年に行われた同調査では、21.1%と前回調査に比べ、さらに大幅に増加しました。
皆さんは、この数字をどう思われますか?天中生の皆さんが80歳になられるころには、もっともっとよい数字であればいいなと思いますし、我々歯科医師も、その手助けを、少しでも出来ればいいなあと思います。
というのも、歯の数が多いほど、健康だという統計がありますし、実際に患者さんを見ていて、歯がよく残っているご老人の患者さんほど、生き生きして見えるからです。