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2021.06.26

院外技工士との入れ歯についての勉強会

先日、当院の歯科医師と技工士向けの勉強会として、Matsuda Oral Applianceの、松田信介先生に、ZOOMにてご登壇いただき、義歯作製についての勉強会を行いました。 当院は、イボクラービバデント社が提供する、BPSシステムと言う精密義歯制作システムを導入しています。この義歯の製作には、講習を受けて、ライセンスを取得する必要があり、当院の小室暁理事長は、BPSドクターのライセンスを取得しています。その講習会に、もう5年ほど前に、技工士部門の講師としてお世話になったのが、松田信介先生です。それ以来、折に触れ、義歯のみならず、歯科技工について情報交換をさせていただいてきました。 松田先生は、最近、デジタルを利用した、義歯制作にも非常に力を入れておられ、前半では、義歯制作における、デジタル技術の応用についてのお話をしてくださいました。松田先生の取り組みは、非常に当院と似通うところが多く、特に、金属を使った義歯(金属床義歯)の、金属部分(メタルフレーム)の制作方法の確立や、デジタル使用における利点欠点のまとめなど、非常に有意義なご講義となりました。金属部分を作るためには、金属そのものを削ったり、3Dプリンターにて直接金属をプリントしたりする技術があるものの、設備が非常に高額なため、通常は鋳造する前の鋳型の元となる、ワックスやレジンをいかに精密に作成するかと言うところがポイントになります。ワックスがいいのか、レジンが良いのか?また、精密に作るためのポイントは何なのかといったところを詳しくご自身の経験からお伝えいただけ、当院からも積極的に質問をすることができ、確実に、当院の義歯制作の技術力アップにつながったと確信しています。 また、後半では、BPS義歯についてのご講義をしていただきました。当院でも導入しているBPS義歯ですが、改めて、ドクターや技工士間で、その基本をアップデートすることができました。このシステムは、義歯を作る際の、歯型取り、噛み合わせの型取り、人工の歯並びの作成、重合など、とかく狂いが起こりがちで、かつ、匠の技に頼りがちな部分を、できるだけ規格化して、狂いなく、だれでも均一したものができるように設計されたシステムです。実は、このシステムを提供するイボクラービバデント社は、義歯に限らず、デジタル歯科診療分野も非常に進んでおり、BPSシステムの作業工程を、大幅にデジタル化することにより、より簡略化し、より確実な義歯を作成できるようになってきています。 この技術については、本年日本にも紹介されてきた技術ですので、今後今年度の後半にかけて、情報収集を進めていきたいと思っています。 先日も、デジタル義歯についてのブログを書かせていただきましたが、デジタル技術を使った、義歯作成の分野は、まだまだこれから伸びていく分野かと思います。しかし、被せ物や詰め物などの分野と違い、まだまだ特に、アナログ技術を融合させて初めて成り立つ要素が多い分野であることも確かです。院内技工士が4名おり、かつデジタルに精通している当院は、デジタルとアナログの融合は、非常に得意とするところですので、今後とも研鑽を忘れず続けていきたいと感じました。
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