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2016.09.09

日本口腔インプラント学会

セレック通信

今週末、小室歯科近鉄あべのハルカス診療所の小室暁院長が、仙台で行われた日本口腔インプラント学会に参加されました。
今回のインプラント学会での大きな特徴は、“口腔内スキャナを中心としたデジタル技術”の議論に多くの時間が割かれていたことです。この一年で、当院が導入するセレック以外にも、幾つかの口腔内スキャナが日本でも認可され、当院でもデモを行い、このブログでもご紹介しました。このような大きな流れの中、開業歯科医の中でも今後口腔内スキャナを使用する機会が多くなることが予想され、これをインプラントを始め、広く歯科治療にどう使うか、そのことが大きなテーマとなっていました。
これまで、石膏の模型や、写真で取得していたお口の中の情報を、スキャナーでデジタル情報にすることで、どのように歯科医師や患者に恩恵をもたらすのか、また、最近では、CTなどの他のデジタルデータと、重ね合わせて分析する技術の現状、また、応用についても、大変興味深く拝聴しました。
教育講演においても、デジタル技術の応用について、講義があり、インプラントの診断における、CTと口腔内スキャンのマッチング技術の有用性について紹介がありました。デジタルを駆使した詳細なデータをもとに、インプラントを埋入する位置、また直径や長さを詳細にプランニングできます。また、それを利用して、サージカルガイドという、プランニング通りに手術することを手助けする道具を作成することができ、より安全な手術が可能になります。
そのあとのインプラントの上部構造(被せ物)の作成についても、デジタルによってより精密なもの、また、これまででは扱いづらかったセラミック材料が使用できることの紹介もありました。
その他、お口のデータをデジタル採得することで、歯列矯正への応用も可能になりますし、データ自体を、デジタル情報として保存しておくことで、継時的な口の変化を記録しておくことができます。
以上のような様々なデジタルを使用した取り組みを紹介いただきましたが、これらは既に、当院でも導入していることばかりで、デジタル技術を伸ばしていこうとする当院の方向性の正しさを再認識できました。今後は、当院でもその一つ一つの技術を深掘りして、より患者さんにとって良いものにしていけるよう、努力していきたいと思いました。
一方で、まだまだデジタル技術は、様々な面で改善が必要な部分が多いことも感じましたし、講演中でも指摘がありました。我々は、デジタル技術の視点だけではなく、欠点も知った上で、取り扱って初めて、良い結果を出すことができます。そのためにも、我々もさらに従来の方法もブラッシュアップさせつつ、高度に融合させて、患者さんに提供できるように努力したいと思います。
デジタル技術の課題については、後日、ブログで記させていただこうと思います。

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