小室歯科の予防治療の基本ステップ

“生涯を通して、健康で、生き生きと過ごす”

“生涯を通して、健康で、生き生きと過ごす”これはすべての人の夢だと思います。そして、かけがえのない健康、その基本として、われわれの口、歯は、すごく大事なものです。

また、歯は、若さの象徴です。小室歯科でも、入れ歯を見られたくないから、治療中はなるべく人目につかないようにして欲しい、とおっしゃたりとか、歯を抜く瞬間に、ほろりと涙を流される女性をたくさん拝見してきました。このように、“1本の歯を失うことなく、自分の歯で食べ、しゃべり、笑う”ということは、われわれの人生にとって非常に大切なことなのです。

小室歯科近鉄あべのハルカス診療所では、こんなに大事な歯について、もっとよく知っていただきたいと思っています。また、これからどのようにすれば、今後歯を失わない、豊かな人生を送れるのか、そのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。

小室歯科では、1~3ヵ月おきの定期的なメンテナンスをお勧めしています。お口の中の細菌が、歯を失う根本的な原因となっているからです。 

小室歯科の予防治療の基本ステップ

当院では、1ヵ月から半年に一度、ご来院いただき定期健診(メンテナンス)を行います。
基本的には、3ヵ月以内にご来院頂くことを推奨しております。

Step1  定期的なお口のチェック

状態に応じて、1ヶ月~4ヶ月ごとにお口の中を診査します。虫歯、歯周病のチェックを行い、前回との比較を行います。期間は、症状や状態に応じて考えます。
場合によっては、レントゲン、模型採得などを行い、詳しいご説明の参考にさせて頂きます。
オプションで、歯科リスク検査(虫歯菌や、歯周病菌の活動状態を見るもの)行うこともできます。お気軽にご相談ください。

Step2 歯科医師、歯科衛生士からのご説明

チェックの結果を歯科医師、歯科衛生士からのご説明いたします。前回の検査結果と比較してみることが重要です。

Step3 歯石歯垢の除去(スケーリング)

歯石歯垢を、専門の器具を用いて除去していきます。

Step4 PMTC

専門の器具を用いて、歯の表面から細菌の付いたプラークをはがし取ります。
このとき用いるペーストにはフッ素が高濃度で配合されておりますので、フッ素塗布効果も望めます。フッ素塗布により、エナメル質の強化や細菌の活動の抑制をはかり、虫歯の予防に役立てます。

Step5 治療

検診の結果、治療が必要な場所が見つかれば、患者さんにご説明の後、治療をしていきます。

Step6 オプション治療

基本的な検診、クリーニングの他、ご希望の方には予防歯科に関して次のようなオプション治療も行っております。

PMTC:

基本的な予防治療では、歯石除去後、歯の表面の細菌の塊によるぬめり(バイオフィルム)の除去を行います。

これを、PMTCと呼びますが、お口全体にわたってPMTCを行います。

プロフィーフレックス

きちんと歯を磨いていても、コーヒーのステインやたばこのヤニなどが歯の表面につき、くすみの原因となります。

当院では、特殊なパウダーを歯に吹き付けることによって歯を傷つけず汚れを除去し、素早く簡単に元の白い歯に甦らせる治療を行っています。

フッ素塗布

専門のジェルを使用し、お口全体にフッ素を塗布します。

虫歯や歯周病は細菌が原因で起きるものです。 たとえ、虫歯や歯周病になってしまっても現在では進行を管理することが可能となってきました。

しかし、重度に進んでしまってからでは、治療も機能回復も困難になってきます。 できるだけ進行しないよう、定期的なお口の中の健診、お手入れをしていきましょう。

日本人のお口の現状

日本人のお口の現状皆さんは、ご自身にもともと歯が何本あって、今、何本お持ちなのか?ご存じでしょうか?また、ご自身の年齢で、平均的に何本くらいの歯が残っているのか、ご存じでしょうか?

平均的な日本人のお口の推移は、年齢を重ねるごとに健康な歯が少なくなり、歯を失っていきます。ある疫学的調査によると、下図に示すように、大人の歯は親知らずを除いてもともと歯は28本あるのに、40歳で25本、50歳で22本、60歳になるとガクンとおちて13本、70歳で8本という結果でした。最近の予防歯科の進歩により、歯を失う数は減少傾向にあるとはいうものの、“歯を失ってしまう”ということは、依然として切実な問題です。

現状では、歯が悪くなるたびに治療を行い、残すことが出来なくなると歯を抜きます。そして歯を失ったところに義歯を入れることを繰り返します。また、治療には多くの時間を使い、痛みや不快な気分を多く伴います。 歯の痛みや違和感などの不快な症状は精神面や肉体面にも多大な影響をおよぼします。

それは、歯を失う恐怖、美味しい物を食べられない苛立ち、歯がぐらぐらして硬いものが咬めないもどかしさ、見た目が悪くて口を開けられない恥ずかしさ、口臭によって周囲が気になる不安などです。多くの歯を失われた方は、歯が残っている方に比べて痴呆になる割合が数倍になるという統計もあります。

さて、平均的な日本人のお口と、あなたのお口の違いはありましたでしょうか?治療を何度も繰り返されてはいませんか、歯周病がどんどん進行していませんか、歯の調子が悪くなることはありませんか。お口のことで不安なことはありませんか?歯を守るために何かされていますか?歯を長く使うための方法をご存知ですか?

一本の歯にどれだけ価値があるのか

一本の歯にどれだけ価値があるのか一本の歯に、どれだけの価値があるのか?たとえ話でご説明しようと思います。

たとえば、歯を失った時のことを想像してみてください。欠損の状況にもよりますが、保険治療の場合入れ歯やブリッジで修復します。しかし、これらの治療法にはデメリットも多く、特に入れ歯は、噛みにくかったり、物の味がわかりにくかったり、異物感が強かったりして、少なくとも歯がある時より快適ではありません。

そこで、最近では、インプラントという人工歯根を選択される方が当院でも増えてきました。しかし、インプラント治療には、手術代、その上の被せもの代まで含めると、50万円近くかかります。これのような歯が、お口には28本もあるのですから、天然の歯がすべて揃っているということは、高級な車が一台、あるいは家が一軒あるくらいの価値があるといっても過言ではないということです。天然の歯には、人工歯根では回復できない、感覚受容器もあるので、言い過ぎではないと思います。

ところで、皆さんが高級車や家を購入されたら、念入りに掃除をして、定期的に補修をして、出来るだけ長く持たせようとされるでしょう。ですので、上手く歯医者を利用して頂いて、大事な歯をしっかりメンテナンスして頂きたいと思っています。