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2020.11.13

日々の工夫の重要性を感じた1日

日々の工夫の重要性を感じた1日

地域連携室長の増澤です。

地域連携を担当することになり、はや、10か月がたちました。この部署は地域や介護事業者さんと繋がっていくための企画立案や、運営・サポート、または、ご依頼によっては外出困難な方への訪問診療の手配などを行っております。そんな折り、「工夫・前進」の大切さを実感したことが在りました。

まだまだ発展途上である当院の訪問チームでは、可能な範囲で機材を整えてご自宅や施設へ向かいます。これまでは口腔ケア用セットを中心にしており、必要に応じて治療用の機材を追加持参するのが通常でした。ところが、往診件数が増えるにつれて様々な症状や環境を目にするようになり、基本セットも多岐にわたるようになってきました。

まず行ったのがキャリーケースを増やすこと。これにより「口腔ケアセット」と「治療セット」を分別することにしたのです。当然、必要な人の手は増えますが衛生面の観点からも、有効的な手段でした。
そして先日の事、とある施設の男性患者様は障がいをお持ちであるため、中々、歯科医院へ行こう!と、行動に移せず口腔内環境は悪化していく一方であったために訪問診療が始まりました。

う蝕(虫歯)の処置、義歯(入れ歯)の作成へと進み、長期的な歯茎の健康も考えスケーリング(歯石取り)を行うのですが、本来であれば大きな機材が必要になります。訪問用のそれを準備するとなると投資が必要になり、途上中であるチームにとっては大きな負担です。とは言え、必要である診療を「行えません」とはなりませんでした。院内にある超音波器具を解体して持参し、現場で使用したところ、問題ないことがわかりました。ご本人も、久しぶりの歯石取りによって表情も晴れやかでした。これはいけると思いましたが、次の問題点は「吸引」です。歯科医院へ行ったことが在る方であればご存じですが、サポートスタッフが横からバキュームで吸い取ることです。超音波で削った残りカスやかなりの水が口腔内に溜まります。これを随時吸い取る作業が必須となり、無いとかなりの頻度でうがいをお願いすることになります。

帰路の車内でもミーティングを行い、ドクターの発案により、対応の可能性を見つけてもらいました。必要な資材を安価で買い揃え、工夫して持ち運びができるバキュームを用意したのです。
大切なのは、患者さんに負担にならず、望んだクオリティーを再現できること。いざ使用した結果、これがすごいパフォーマンスを見せてくれ、かなり驚きでした…

順調に吸い取り、排水のルートもちゃんと確保できていました。工夫により安全と利便性をまとめることができ、「考える・工夫する・試す」を実体験できました。


便利な世の中になった反面、昔はもう少しできていた創意工夫の大切さを忘れていたようです。きっと日常生活の中にも沢山あふれていますから、見つけてはいかがでしょうか

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