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2021.06.06

イントラオーラルスキャナについての講演会

イントラオーラルスキャナについての講演会

本日、和泉市の歯科医師会の学術講演会にて、デジタル歯科臨床の現状と展望 ー特にこれから導入の光学印象についてー と言う演題にて、講演をさせていただきました。

ここ数年、光にて、歯型を取り、かぶせものを作るための機械、イントラオーラルスキャナが、各社から厚労省認可され、世に出ております。私は、日ごろから、セレックや、itero などのデジタル歯科診療機器を使い、また、各社のイントラオーラルスキャナをすべてデモを行いました。

講演では、今、歯科医師が、デジタル歯科に取り組む意義と、現在のイントラオーラルスキャナの到達点と、その比較などを詳細に講演させていただきました。

現在、コロナ禍の中、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することが、日本全体の課題とされており、そのためのインフラとして、次世代デジタル通信(5G)などのデジタルインフラが急速に整えられようとしています。その恩恵を受けて、歯科を含む医療業界もDXを大きく推進することが求められているといえます。

歯科においても、電子カルテや、ウェブによる相談、患者や従業員の教育など、様々な分野においてDXについての課題が存在し、当院でも、すでにお話をしておりますように、積極的に推進をしております。イントラオーラルスキャナによって、お口の中の情報をデジタル化し、かぶせを作ったり、詰め物を作ったりすることのみならず、患者さんへの説明や、治療シミュレーションに生かすことが、今後非常に重要になってくること。また、歯科医師も、イントラオーラルスキャナを、単に歯型取りの機械と捉えるのではなくて、歯科におけDX推進のキーツールとして考えることが重要だと言うことを、まずはお話をいたしました。具体的な、当院の取り組みを中心にお話をいたしました。

引き続き、デジタルデンティストリーのキーツールとしてのイントラオーラルスキャナについて、各社の製品の比較検討をお話しさせていただきました。現在、多くのイントラオーラルスキャナが、厚労省認可されておりますが、必ずしも、すべての先生方に適したイントラオーラルスキャナが存在するわけではないと言うことを強調しました。それぞれのイントラオーラルスキャナには特徴があり、その特徴を踏まえて、医院の実情に合わせて選択することが大事であると考えています。スキャナは、大きく分類すると、スキャナだけでなく、その後に被せ物などを設計して削る機械まで付属したタイプと、スキャナだけを単体で販売しているタイプの2つに分けられます。これらは、価格が大きく異なるため、医院の方向性や実情に合わせてまず選択する必要があると考えます。また、インプラントを得意とするスキャナ、矯正を得意とするスキャナなど、それぞれ得意分野があり、それに合わせた選択も必要となります。もちろん、価格によってスキャン性能の差も存在するため、どの程度の性能を求めるかによっても選択が変わってくると思います。このような、スキャナ選択のポイントをお話しした後、最後に、イントラオーラルスキャナが万能ではないこと。またイントラオーラルスキャナの性能を最大限に引き出すための、歯の削り方や、スキャンの仕方など、診療するにおけるポイントを簡単にお話しさせていただきました。

先生方に講演するにあたり、改めてイントラオーラルスキャナについて、論文を読んで確認し、わかりやすく説明するために工夫を凝らしたつもりで、その過程で私も改めてイントラオーラルスキャナの可能性と、当院での今後の展開について、アイディアもいただくことができました。

公演後は、いつもお世話になっている、K先生に、おいしい中華料理をご馳走となりながら、色々と情報交換もすることができ非常に楽しいひとときを過ごすことができました。

改めまして、ウェブでの配信となり、いろいろとご苦労の多い中配信のセッティングをしてくださいました、和泉歯科医師会の会長をはじめとする先生方に感謝申し上げます。

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