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2021.12.26

日本臨床歯科CADCAM学会学術大会

日本臨床歯科CADCAM学会学術大会

12月4、5日、私が副会長を拝命しております、日本臨床歯科CADCAM学会にて、年に1度の学術大会がWEBにて開催されました。私は、実行委員長として大会に携わらせて頂きました。

大会のテーマは、”オープンリソースによるデジタル臨床を考える”、と言うものでした。ほんの10年ほど前までは、CADCAMと言えば、単純に1本のお口の中の歯型を取り、そのデジタルのデータを利用して、付属のソフトでかぶせや詰め物を作り、セラミックを削り患者さんにセットする、と言うものでした。しかも、デジタルで歯型を取るスキャナーも、厚労省に認可されているものは限られていました。

しかし、近年、お口の中のデジタルデータを取る、いわゆるイントラオーラルスキャナも、非常にたくさんの種類が認可されるようになっています。さらに、デジタル技術は急速に進歩し、お口の中のデジタルデータだけでなく、CTのデータや、顔写真や、さらには顎の動きのデータまで、様々なデジタルデータを使用し、それを組み合わせて、1つのデータを作る時代となりました。加えて、そのデータを用いて、1本の詰め物やかぶせだけでなく、お口全体にわたるような大きなかぶせ物や、インプラント埋入するときのサージカルガイドと言う手術の補助器具、またインビザラインを代表とする歯列矯正にも使用されるようになってきています。当院では、衛生士さんや、歯科助手さんも、治療のみならず、患者さんへのカウンセリングにも大いに使用するようになっています。

このような時代ですから、様々な機器の特性を利用して、別の会社の機械同士であったとしても、ストレスなく組み合わせて使えるような利便性が必要とされる時代となっているのです。

しかしそのためには、まだまだ製品独自の特徴や、各種データの特徴など、ノウハウを学ぶ必要があり、今回の学会では様々な会社から、海外より企業講師をWEBにてお招きしてそれぞれの製品の特徴や、それを利用した臨床例を供覧いただきました。また、国内からは、日本補綴歯科学会の理事長である馬場一美先生、歯列矯正や、咬合学に非常に造詣が深い 神奈川歯科大学 咬合医学研究所 佐藤貞雄先生、ジルコニア研究の第一人者である伴 清治先生、デジタル歯科技工では、日本のトップランナーと目される、医科歯科技研の藤原社長、瓜生田達也氏、など、多彩な先生方から様々な角度から最新のデジタル歯科についてご講演いただきました。

当院の歯列矯正の協力医である、大阪大学歯科矯正科の、谷川千尋講師にも、デジタル歯科矯正について、非常にわかりやすくご教授いただきました。

実行委員長として、日ごろからお世話になっている先生方や、日本の歯科会の、重鎮と言われる先生方まで、多くの先生方に講演でご協力いただき非常に充実した日々を過ごさせていただきました。また、実行委員の先生方にも、多くの協力を得ることができ、北道敏行大会長のもと、なんとか過去最大の参加者数で終えることができたことに、安堵しています。

学会において、運営に携わるさせていただく事は、大変なことも多いですが、残念ながら、今回はWebとは言え、それでも多くの先生方とつながりができ、当院からも、お手伝いいただいたスタッフの事務能力の向上にもつながったのではないかと思い、必ず最終的に我々自身にプラスに帰ってくると確信をしています。

本日は、ZOOM上にて反省会及び打ち上げをさせていただき、少しリラックスした時間を過ごさせていただきました。実は、来年も、日本口腔インプラント学会の、近畿北陸支部大会の実行に携わらせていただいております。今後も、用いていただけることに喜びを感じ、行動して、それを自分の医院や、ひいては患者さんや社会に還元していただけるように行動していきたいと思います。

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