最新NEWS

2025.11.04

ナイトガードとバイトプレートの違いとは?

ナイトガードとバイトプレートの違いとは?

こんにちは、小室歯科矯正歯科です。

朝起きたときに「口が開けにくい…」
仕事や学校で集中した後に「顎が重い、痛い…」
あるいは「寝ているときの歯ぎしりを家族に指摘された…」

そんな経験はありませんか?

これらの症状の多くは、無意識の食いしばりや歯ぎしりが関係しています。
実は、これらを防ぐために使われるのが、「ナイトガード」や「バイトプレート」と呼ばれるマウスピース型の装置です。
見た目は似ていますが、それぞれの目的や役割は少し違うんです。
今回はその違いを、わかりやすくご紹介します。

ナイトガードとは?

ナイトガードはその名の通り、**夜間(ナイト)に歯を守る(ガード)**ための装置です。寝ている間に起こる食いしばりや歯ぎしりは、思っている以上に強い力がかかります。人によっては、自分の体重ほどの力が歯や顎に加わることもあるんです。
この過度な力が続くと、

  • 歯がすり減る
  • 詰め物や被せ物が割れる
  • 顎関節や筋肉に負担がかかる

といったトラブルを招くことがあります。

ナイトガードは、こうした力をマウスピース全体に分散させて、歯や顎を守る装置です。
素材はやや硬めの「ハードタイプ」や、装着感がやさしい「ソフトタイプ」などがあり、症状や用途に応じて選択します。

バイトプレートとは?

バイトプレートは、ナイトガードに比べてより治療的な意味合いが強い装置です。
顎関節症や咬み合わせの不調を改善するために使われます。
リモートワークや長時間のデスクワークが増え、「集中している時に無意識で食いしばっている」方が増えています。この状態が続くと、咬筋(こうきん)という噛む筋肉が常に緊張し、顎の痛みや頭痛、肩こり、口の開けづらさなどを引き起こすことがあります。

顎関節症の初期症状とは?

顎関節症は、初期の段階では軽い違和感や音から始まることが多く、「気づいたら症状が進んでいた」というケースも少なくありません。
例えば、

  1. 顎を開けると「カクッ」「コキッ」と音がする
  2. 朝起きたときに顎が疲れている
  3. 食事中に顎が引っかかるような感覚がある
  4. 口を大きく開けにくい

などが初期のサインです。
こうした段階でバイトプレートなどを適切に使用することで、症状の進行を防ぎ、顎関節や筋肉を休ませることができます。

製作の流れ

ナイトガードやバイトプレートは、お口にぴったり合うオーダーメイド製です。
一般的な流れは以下のようになります。

  1. 型取り
    歯型を精密に採取し、噛み合わせの位置を記録します。最近では口腔内スキャナーでデジタル印象を取ることもあります。
  2. 製作
    歯科技工所または院内のデジタル機器で装置を作製します。素材の硬さや厚みは、症状や用途に応じて調整します。
  3. 調整とフィッティング
    完成後、実際に装着して噛み合わせや違和感をチェックします。必要に応じて微調整を行い、快適に使える状態に仕上げます。

作製後も、定期的にチェックやクリーニングを行うことで、長く快適に使うことができます。

装置 主な目的 特徴 装着時間
ナイトガード 歯ぎしり・食いしばりの予防 歯や詰め物を守
「予防装置」
主に夜間
(就寝時に使用)
バイトプレート 顎関節症や咬合の治療 顎や筋肉を守る「治療装置」 夜間/症状によっては日中も使用

最後に

ナイトガードは歯を守るための“予防装置”、バイトプレートは**顎関節のバランスを整える“治療装置”**です。
どちらも、使い方や目的に合わせて正しく使用することが大切です。

「自分にはどちらが合っているのか?」
「今の症状はどちらで改善できるのか?」

そんな疑問を感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
小室歯科矯正歯科では、お口や顎の状態を丁寧に確認し、あなたに合った最適な装置と治療法をご提案いたします。

TOP
TEL:06-6623-2401 日曜・祝日診療 診療時間 10:00~13:00、14:00~20:00TEL:06-6623-2401 日曜・祝日診療 診療時間 10:00~13:00、14:00~20:00 初診予約初診予約 LINE無料相談LINE無料相談 メール相談メール相談