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2019.08.27

インプラントの、難症例への対応

昨日、月に1度診療時間を早めに切り上げ、ドクターの勉強会を行いました。本日は大阪歯科大学より、草野薫準教授にお越しいただき、インプラントの診査診断の重要性についてのご講義、およびインプラントの難症例の供覧を行いました。

インプラントを希望される患者さんは、最近増加傾向にありますが、インプラント埋入する以前に非常に大事な事は、その患者さんのお口の中や全身状態を十分に診査診断して、患者さんと治療についてのコンセンサスを得る事かと考えております。お口の中の骨の状態や、噛み合わせなどは、最近ではCTや、それを利用した分析ソフトが発達しており、そのソフトの研修と導入を行ったことを先日のブログでご紹介いたしました(https://www.komuro-dental.com/newslist/blog/1980/)。そのようにお口の中の分析の状況は、年々進歩しておりますが、肝心の患者さんの全身状態はさらに様々で、多くの方が糖尿病や、高血圧、あるいは骨粗しょう症などの全身疾患を抱えておられます。そのような状況をいかに上手に聞き出すかにはテクニックが必要です。草野薫準教授は、口腔外科出身であり、海外のブリティッシュコロンビア大学でも研修を積まれた外科のエキスパートでおられます。そのような華麗な経歴をお持ちであるにもかかわらず、異常な軽妙な語り口で、我々を緊張させることなく講義が進んでいきました。おそらくこのような草野先生のお人柄や話し方などが、患者を安心させ、いいにくいことでも的確に聞き出し、より安心な手術に導くことができるのかと思いました。また医学的な要件だけではなく、その患者さんのパーソナリティーなど、総合的に判断して手術を行うべきこともお話しいただき、我々も非常に参考になる時間となりました。また、草野先生は随所で、インプラントにおいて骨が少なくインプラントが難しい患者さんに対して、骨を作る技術(GBR)のテクニックを症例によって供覧してくださり、手術手技的な意味でも非常に意味のある時間となりました。我々は、インプラントをする部分の骨が薄い人、骨が痩せていて高さが足りない人、神経や、上顎洞と言う骨の穴に近い人など、我々が手術をするにおいて非常に難しいケースに遭遇します。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所には、日本口腔インプラント学会の専門医や、国際インプラント学会の専門医など、多くのインプラントに習熟したドクターを抱えておりますが、より難症例にも安全に対処すべく、今後は草野先生のような口腔外科のエキスパートの先生にもお力をいただき、まずはカウンセリングから始めてまいりたいと思っております。

患者さんも、もう私の骨ではインプラントができないのではないか?昔インプラントはできませんと歯医者さんに言われた、といってインプラントを諦めておられる方もおられるかと思いますが、インプラント治療も治療手技、分析共に大きく進歩しておりますので、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。

最後に、本日は、サイトランスグラニュールと言う、インプラント用に保険適用された人工骨(骨がないところに骨を追加する材料)について株式会社GC様にミニレクチャーもしていただきました。今後とも外部講師の方々や、業者様のお力も借りて、勉強会を充実させ、もちろんそれを診療の充実につなげていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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