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2011.10.01

入れ歯の取り扱いについて

小室暁歯科近鉄あべのハルカス診療所では、大阪市内の特別養護老人ホームで、入居者向けに口腔ケアーや簡単な歯科治療をしております。また、施設のスタッフの方、入居者のご家族の方に少しでも口と健康についての情報提供をするため、施設長様が定期的に発行されている施設長便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。

入れ歯の取り扱いについて

いつも口腔ケアーでお世話になっております。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所の小室暁です。
今回は、入居者の多くの皆様が装着されている、義歯(入れ歯)の取り扱いについてお話しします。
入れ歯は、多くの場合、金属やレジン(歯科用のプラスチック:人工の歯の部分やピンク色の部分です)で出来ています。
このうち、レジンの部分は、細かい凹凸や気泡が存在し、汚れやすいです。そのため、義歯使用者は義歯性カンジダ症に罹患しやすいです。放置すると抵抗力の弱い高齢者の場合、カンジダ性口内炎に移行します。もちろん、一般的なプラークも付着しやすいので、歯周病や虫歯の原因にもなります。
そこで、毎日の義歯の洗浄が必要となりますが、洗浄は義歯用ブラシと義歯洗浄剤の併用が理想的です。洗浄は表面のぬるぬる感がなくなるまで行って下さい。入れ歯は、特にクラスプというバネの部分が汚れやすいです。この周りは、特によく磨くことが大切です。時に洗浄の際に落として破損したり、排水口に流されることがありますので、下に水を張った洗面器などを置くと良いと思います。義歯洗浄剤は、少なくとも1週間に2回は使用しましょう。
次に、保管についてですが、義歯は水や義歯洗浄剤につけて保管して下さい。レジンは、非常に多くの水を含んでおり、乾燥したままでは変形の原因になります。就寝中は、外しておいたほうがいいと思います。当院に通院されている患者さんには、残った歯の保護のために就寝中も装着をお願いすることが多いのですが、入居者様の場合、入れ歯の誤飲のリスクも考えてのことです。
保管場所はきちんと決めておいた方がいいでしょう。踏んだりしにくい場所に保管し、破損・紛失に注意してください。特に、ティシュペーパーに包むと、ゴミと間違えられて捨てられてしまうことがあるので注意して下さい。
加寿苑のスタッフの方々は、いつも入れ歯に関してもご質問いただき、こちらとしてもやりがいが出ます。今後とも、いろいろとご質問いただければ、お答えしていこうと思います。また、入居者の方で、入れ歯に対して不具合がある方がおられれば、ご遠慮なくご紹介いただければとも思います。