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2020.09.15

歯の詰めものの材質の上手な選び方

歯の詰めものの材質の上手な選び方

初期の虫歯から、少し進行した虫歯を直すときに、一般的には詰めもので直すことが多いです。しかし、いざ詰め物の材料について、歯医者さんからお話があったときに、最終的にどれを選んでいいのか悩んでしまう方も多いと思います。本日は、よく歯医者さんで使われる歯の詰め物の材質の上手な選び方についてお話ししようと思います。歯の詰め物の材料は、虫歯の進行度合いや、削った部分の大きさによってオススメが違ってきます。

歯の詰め物の材料の種類について

詰め物の材料は、レジン(歯科用プラスチック)、ガラスセラミック、ハイブリットセラミック、ジルコニアセラミック、金銀パラジウム、金合金、と多くの選択肢があります。

これらの材料を、主に見た目や、硬さや、歯との密着度などの視点で使い分けていきます。

初期の小さな虫歯の場合

まず非常に初期の小さな虫歯である場合、その部位には、あまり大きな力はかからないと思いますので、比較的柔らかい材料でも耐えることができると思います。ですので、多くの場合、レジンを詰めることによって直すことが多いです。レジンは、保険が効き、見た目も白いので、患者さんには受け入れて頂きやすいですが、詰め物に使う材料の中では1番柔らかいので、定期的な検診の中で、摩耗等がないかどうかを注意深く観察して、摩耗が激しかったり、1部かけたりしていたら詰め直したりしています。また、ガラスセラミックを使うと、非常に透明度がある材料ですので見た目と、ある程度の強さを兼ね備えた、ベストな治療法になることもあります。

中等度の虫歯の場合

中等度の虫歯であれば、上に挙げた材料のほとんど全てが適用になるのですが、あまり強い力がかからないところでは、非常に見た目が美しいガラスセラミックスが一番の選択になりますし、少し力がかかり、詰め物が割れたりするのが心配な場合には、適度にしなやかで、かつ程よく硬いハイブリットセラミックスを使うこともあります。ハイブリットセラミックスは、レジンを含んでいるためしなやかで、割れたりする事は少ないのです。

虫歯が大きい場合

虫歯が大きい場合の詰め物では、歯を削っている部分が大きいことが予想されますので、詰め物に非常に大きな力がかかることが予想されます。ですので、見た目もさることながら、強度重視のジルコニアなどを使う場面も多くなってきます。ジルコニアは、色合いはガラスセラミックより劣るものの、非常に硬く、歯の削りが複雑な場合や、強度が必要なところには最近では一番オススメにしています。もちろん先ほどお話ししたハイブリッドセラミックスも、1つの選択肢になりますが、検診の中で歯の摩耗度合いを定期的にチェックしていく必要があります。

金属を使った詰め物(金銀パラジウムや、金合金)について

最後に、金銀パラジウムや、金合金などの金属を使った詰め物ですが、硬く、しかも形を作りやすいので、様々な詰め物に適用可能だと考えています。また金銀パラジウムは、保険治療がききますので、いまだに多くの場面で使用されています。しかし、金属はお口の中の過酷な環境下で腐食しやすく、アレルギーの原因になり、歯と科学的に結合(接着)しないため、隙間から虫歯になりやすいという欠点を持っています。もちろん見た目もセラミックに比べると良くありません。ですので、最近では金属よりもセラミックやレジンををまずはお勧めするようにしています。金合金は、金銀パラジウムに比べ、柔らかいため、非常に密着度が高く、また、パラジウムに比べるとアレルギーも少ないため、セラミックが主流になる以前は、非常に優れた材料として使用されていました。今でも、非常に複雑な歯の削りをした場所や、噛み合わせの歯に金合金を使っていたりする場合など、必要と思われる場合に、使用しています。

材料選びのポイントをおさえ、歯医者さんに希望を伝える

以上のように、基本的な材料選びのポイントをお話ししましたが、歯の治療は、その歯のことだけを考えていれば良いわけではなく、隣の歯、噛み合わせの歯、患者さんの年齢など、多くのことを総合的に考慮して最終的に選択していくものと思いますので、歯医者さんにご遠慮なくご自身のご希望をおっしゃっていただければいいと思います。

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